松太郎、とうとう新十両に! 名実ともに関取になった松太郎だったが、流石にベテランぞろいの幕内力士たち、そうやすやすとは勝たせてくれない。
心を入れ替え、人が変わったかのように相撲に打ち込む松太郎。
勝ち越しがかかった勝負でぶつかるのは、ベテランで人気力士の大室山。
彼はこの一戦に、相撲取り引退を賭けていた。
両雄相立たず、その決着は!?ベテラン・大室山との一戦は予想にたがわず大相撲となる。
一度は大室山の伝家の宝刀・外無双に崩された松太郎だったが、完璧には決まらず、両者同体の取り直しに。
二度目の取り組みも長引くが、松太郎の合掌捻りが大一番にけりをつけた! 田中、阿久津らも勝ち星を重ね、伊勢駒部屋は今までの体たらくが嘘かと思えるほど、活気を帯びていた!!伊勢駒部屋の前に、サングラスにリーゼントの若い男がバイクで乗り付けてきた。
阿久津に用があるらしい。
松太郎が首を突っ込むと、なんと彼は阿久津の弟だった。
再び阿久津の過去を知りたくなった松太郎は、以前部屋に現れた阿久津の兄を訪ねていくことに。
阿久津の兄はヤクザ者であったが、事務所に乗り込んだ松太郎はそこでも傍若無人の振る舞いで……。
派手な取り組みと星の浮沈で目立つ松太郎だったが、それに隠れるようにして地味に力を付けてきていたのが田中。
十両に入って、ますます二人の差は縮まっていた。
田中の頑張りに当てられた松太郎も、勝ち越しを狙って踏ん張る。
貫禄が出てきた田中に負けじと、遂に松太郎、リーゼントを諦め髷を結うことに。
もちろんそこでもひと悶着!!腑抜けた相撲を取る松太郎に、伊勢駒親方も打つ手無し。
一方で田中は九州場所場所で勝ち越しを決め、幕内入りを確定とする。
ぼやぼやしていると田中に番付けで追い越されてしまう! 兄弟子の面子にかけてそれは許せない松太郎。
しかしはやる気持ちと裏腹に、まるで駄目な取り組みで星を落としてしまい、遂に、松太郎と田中の部屋での立場が逆転してしまう!!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60012258